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カプセルを持っている男性

クラビットは成分名をレボフロキサシンという、ニューキノロン系抗生物質の一つです。
大腸菌や緑膿菌などの細菌による感染症に効果がある一方で、ウイルスが原因の風邪に対しては無効です。

比較的新しい分類の薬のため、例えば耐性菌が増えてきている、膀胱炎などを引き起こすクラミジア感染症に対しても治療効果を発揮する場面が多いようです。

妊婦と小児には基本的に投与が禁止されていますが、様々な種類の細菌をカバーできるため、利用頻度の高い薬です。

クラビットで膀胱炎治療!

トイレが近くなった、おしっこを出す時に痛みを伴う、残尿感が取れない、などの症状を呈する膀胱炎は、日本人女性の二人に一人が罹患すると言われる感染症です。
大腸菌などの細菌が膀胱の内壁に感染して起きています。

男性よりも女性に多い理由としては、男性よりも膀胱と尿道の距離が短いこと、また尿動口と肛門が近いために大腸菌が移動しやすいなどが挙げられます。
また外出先でトイレを我慢しがちであったり、体重やむくみを気にして水分摂取量が少ないなども原因です。
ビデの使い過ぎも、陰部を守ってくれている常在菌を減らしてしまい、結果的に大腸菌の侵入を許してしまうことになります。

原因菌となるの種々の細菌に対しては、レボフロキサシンことクラビットなどのニューキノロン系抗生物質が効果を示します。

腎機能により増減がされますが、500mgを一日一回数日間内服します。
他の薬が一日三回内服が多い中で、一回で済むために生活への影響が少ないことが利点です。
食事の影響は受けませんので、むしろ内服するタイミングを決めて飲み忘れないようにする工夫が必要です。

ここで注意したいのが、内服によって細菌数が減り、症状が軽快した時点で中途半端に治療をやめてしまうことです。
大腸菌などの細菌は分裂する速度が速く、つまりは進化もしやすい生き物です。
抗生剤による攻撃を受けている中で時間を与えてしまうと、耐性を獲得してしまう可能性があります。

事実、最近の感染症ではクラビットなどの抗生剤が効きにくい病原菌が増えてきていることが、大きな問題となっています。
これは抗生剤が不必要に処方された過去も影響していますが、治療を途中でやめてしまうような使い方も原因です。
耐性菌による感染症であれば、より強い薬を使わなければいけなくなり、そうなると副作用なども総じて強くなってしまうでしょう。

膀胱炎を何度も繰り返してしまう人は、より注意が必要です。

膀胱炎を放置しておくと、不快なのは勿論ですが、膀胱内壁までで留まっていた細菌が尿管を伝って腎臓まで広がってしまい、腎盂腎炎を起こす危険性があります。
単なる膀胱炎であれば、空間的には体内にありますが、ある意味体の外側に近い場所の炎症ですのでダメージは小さいものです。
しかし腎盂腎炎では、血流に乗って体中に細菌が回ってしまい、高熱が出て、とても重篤な症状に見舞われることになります。

たかが膀胱炎と軽視せず、使いやすいクラビットなどを利用して、きっちりと治しきることが重要です。

クラビットはクラミジアにも効果的!

最も多い性感染症である性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという微小な細菌によって引き起こされます。

クラミジア感染症は、男性であれば尿道炎による痛みや膿が出るなどで比較的早期に気付けますが、女性の場合は無症状で経過することが多く、感染に気付けない場合があります。
女性における症状は、水っぽいおりものが増えた、尿道炎や膀胱炎などになったなどに加えて、重症の場合は肝臓など骨盤内の炎症があります。
卵管に感染が及ぶと、不妊の原因にもなってしまいます。
膀胱炎は痛みという症状が出るため、気付くきっかけになることがあります。

クラミジアは細菌の一種ですので、抗生剤のいくつかが有効です。
代表的な治療薬としてはマクロライド系抗生物質であるアジスロマイシンがありますが、中途半端な治療を繰り返されたことにより、近年では耐性を持ったクラミジアの流行も認めるようになりました。
そんな時には、ニューキノロン系抗生物質のクラビットが選択されます。
広い守備範囲を有するクラビットは、大腸菌などの感染症だけでなく、クラミジアにも効果的です。
場合によっては最初からクラビットを使用する時もあります。

クラミジアの検査ですが病院に行かなくても行うことができます。
恥ずかしい、誰にも知られたくないという方は、クラミジア検査キットは通販の方が安いので取り寄せて検査してみてください。
粘膜の検査にてクラミジアの感染が認められたら、治療を開始します。
治療方法はクラビット500mgを一日一回、症状の程度に応じて数日から一週間程度内服するというものです。
症状が重く、炎症が骨盤内にまで及んでいる場合は点滴治療も必要となります。

この際、パートナーもクラミジアに感染している可能性がとても高いため、一緒に治療しなければなりません。
片方がいくら治療を頑張っても、パートナーにクラミジアが野放しになっていれば、いずれ性交渉を経て感染してしまいます。

治療後に再度粘膜の検査を行い、クラミジアがいなくなっていることが確認出来たら、治療完了となります。

内服を開始すると膀胱炎や尿道炎の症状が軽快するため、治ったと自己判断して治療をやめてしまう人がいますが、その場合は生き残っていたクラミジアによる再発を招いてしまいます。
それだけでなく前述した耐性菌を作る要因となってしまい、その後の治療に難渋する原因となります。

自覚症状がなくなっても、医師に処方された量をきっちり飲み切ることが大切です。

クラビットは風邪には効かない

クラビットことレボフロキサシンは細菌に対して抗菌効果を持つ、抗生物質の一種です。
肺炎の原因となる、ペニシリン耐性菌を含む肺炎球菌やインフルエンザ菌に強い抗菌力を有しているので、適切な使用方法であればとても効果的な薬です。

細菌が原因で起きている症状であれば治療効果を期待できますが、一方でウイルスが原因であった場合はいくら抗生剤を飲んでも意味を成しません。

一般的に冬などに流行する風邪は、その原因がウイルスであることが大半です。
一部カビや細菌によるものもありますが、それは一握りです。
よく風邪の流行に際してクラビットなどの抗生剤が処方されていましたが、これは風邪により抵抗力が低下しているために起きる二次感染の予防という面がありました。
また大きな病院でない限りは、風邪の原因がウイルスなのか判別するのが難しかったこともあり、広い効果範囲を持つクラビットを念のために処方していたという背景もあるようです。

しかしながら、漫然とした構成節いつの処方は耐性菌の増加の一因となってしまったため、今はあまり推奨されていません。

最近は、例えば咽頭炎や中耳炎を併発しているなど、細菌性の症状が疑わしい場合や、ウイルスによる風邪であっても何らかの細菌性感染症を併発している場合に処方するように変化しています。

不適切な抗生剤の投与は、腸内の常在菌を一気に減らしてしまいます。
腸内のバランスを保っていた、体にとって有益な働きをしていた細菌が減ると、有害な細菌が増加するきっかけとなってしまい、偽膜性腸炎と呼ばれる別の病気が引き起こされる危険性すらあります。

クラビットの副作用には食欲低下や吐き気などに加え、下痢や腹痛などの消化器症状があります。
また発疹や頭痛なども報告として多いです。
処方が適切であっても、風邪で体力が落ちていた場合などは、これらの副作用症状が紛れてしまうことがあります。
もしも内服するのが初めてであるならば、飲み始めの時は普段よりも体調に気を付けることが推奨されます。

また処方された後も、症状の軽快が乏しい場合は、抗生剤が効かない風邪である可能性に加えて、耐性菌による感染であることも考えられます。
だらだらと効果の無い薬を飲んでいても仕方がありませんので、その際は処方してくれた医師に相談し、次の対応を考える必要があります。