クラビットの副作用とは

2019年08月21日
病原体

みなさんは「クラビット」という医薬品をご存知ですか。
クラビットは医療機関で幅広く活躍している抗菌薬の一つなので、感染症にかかった際に実際に処方されたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

そんなさまざまな場面で広く活用されている抗菌薬の一つであるクラビットは、一般的に副作用が少ない薬として知られています。
ただし、だからと言ってすべての人に副作用が一切でないというわけではありません。
特にクラビットに限らず抗菌薬を飲んだ際、大半の方が腹痛や下痢など消化器系の不調を感じると言われています。
実際に抗菌薬を服用されたことのある方の多くがその不快感を経験されたことがあることでしょう。
そのため、クラビットをはじめとした抗菌薬は一般的に整腸剤や胃腸薬が合わせて処方されています。
もし診てもらった病院でクラビットのみをだされた場合、相談して整腸剤や胃腸薬を合わせて処方してもらうことをおすすめします。

また、そのほかにもクラビットの代表的な副作用としては、ショックやアナフィラキシー症状を起こす人がいることが報告されています。
更に中毒性表皮壊死症やスティブンス-ジョンソン症候群、けいれん、急性腎不全、肝機能障害、黄疸、低血糖、筋肉痛、脱力感などの症状が人によっては副作用として出る可能性がある点には注意が必要です。
ただし、そのような症状が出ることはまずなく、逆に言うとどの薬であってもこのレベルの副作用のリスクはあるため服用に必要以上にリスクを感じる必要はない薬と言えます。

ただし、飲み忘れてしまった分を一気に飲むなど、用法用量を守らない飲み方をした場合副作用が発生するリスクは一気に高まります。
症状の種類としては通常の服用時と同じですがその症状の程度は酷いものになるのが一般的です。
そのため、クラビットを処方された際には副作用のリスクを減らすためには的確な量を的確なタイミングで服用するようにしてください。

クラビットの副作用が少ない理由

抗菌薬に属する医薬品にはさまざまなものがあります。
このうちクラビットが属するニューキノロン系の抗菌薬は、比較的副作用が少ないことが知られています。
これは、クラビットは摂取した「人」に対してではなく「細菌」のみを攻撃する性質をもつためです。

そのニューキノロン系抗菌薬であるクラビットが機能するメカニズムは、DNAジャイレースを攻撃する、というものです。
このDNAジャイレースというのは、みなさんも一度は見たことがあるらせん状になっているDNAを切断してねじれをほどく作用をもっています。
これにより初めてDNAは複製可能になるため、その存在は細菌がDNA複製をして細胞分裂するために必要となるものです。

ただし、このクラビットが攻撃するDNAジャイレースを人間は持っていません。
細菌だけがもっているというのがその最大の特徴です。
このような違いは人間を構成する細胞と細菌では細胞分裂の過程がそもそも異なることに由来します。
そのため、細菌のみを選択的に攻撃することができるクラビットは、副作用の少ない薬品と言われているのです。

なお、だからと言ってクラビットに副作用がないわけではありません。
これは、細菌の中には人にとって良い働きをするものがあるためです。
その例としては腸内に存在する善玉菌が挙げられます。
具体的にはビフィズス菌やルミノコッカス、コプロコッカスなどが善玉菌の代表です。
ビフィズス菌をはじめとしたこれら細菌は悪玉菌の増殖の抑制や吸収を阻害してくれるため、私たちが健康を維持するために必要なことは皆さん一度は耳にしたことがあるところでしょう。

ところが、クラビットが攻撃をするのは悪い働きをする細菌のDNAジャイレースのみを的確に攻撃するわけではありません。
そのため、健康維持に必要な腸内細菌が死滅しクラビット服用時に腹痛や下痢が起きてしまうことがあるのです。

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